キムチといえば、「おいしいけどにおいが気になる」「おつまみ」「辛い」「焼肉などの脇役」「刺激物」…などといったイメージではありませんか?特にニオイは気になるところですよね。しかし、キムチには身体に嬉しい効果がたくさん!美容効果も抜群なので、実はどんどん取り入れたい食材なんです。ニオイ対策もご紹介します!

キムチとは??

どんな食べ物?

キムチとは、白菜などの野菜を塩漬けにし、さらに唐辛子・魚介塩辛・にんにくなどを一緒に漬けこんだ漬物です。かつては「朝鮮漬け」という呼び方が一般的でした。
今では日本の食卓でもすっかり定着しているキムチですが、もともとは朝鮮半島の厳寒期に備えた保存食であり、野菜を塩で漬けただけのものから始まったそうです。
香辛料としてのニンニクや山椒などを加えるようになったのがキムチの原型で、16世紀に唐辛子が日本から朝鮮半島に伝えられて以降は山椒が唐辛子に取って代わられ、今日のキムチの風味に近いものとなりました。

キムチといえば真っ先に思い浮かぶのが「韓国」だと思いますが、もはや韓国料理という枠を超えて日本人にも浸透していますね。キムチが日本でメジャーになったのは戦後のことで、昭和30年頃に商品化が始まり、40年代になって普及していったといわれています。

キムチの種類

キムチの作り方は大きく三つに分けられます。

(1) 白菜・葉菜漬物型・・・野菜を長期の塩蔵後、塩抜きしたものに漬床の具を加えて作る方法。
(2) カットゥギ・オイ型・・・塩蔵期を短縮し、塩抜き後漬床の具や薬味を加えて作る方法。
(3) トンチミ・ムル型・・・漬け汁を飲むために、漬け汁を多めに作る方法。

また、様々な具材を使ったキムチがありその数は200種類以上あるといわれています。その中でもわたしたちが特によく見る種類のキムチについてご紹介します。

[ペチュキムチ]

白菜のキムチで、やはりキムチの主流と言えばこれですね。しかし意外にも、19世紀に新品種の白菜が輸入されて一般的になったということで、せいぜい1世紀半ほどの歴史しかない比較的新しいキムチです。

[カットゥギ]

大根を四角に切って作るキムチで、「カクテキ」ともいいます。大根は白菜に次いでキムチの基本要素になる野菜です。

[オイキムチ]

キュウリのキムチです。キュウリには発酵・熟成が行われやすいという特徴があります。「オイソバキ」と呼ぶこともあります。

[チョンガクキムチ]

チョンガク大根と呼ばれる、根に近い方が太いミニ大根のキムチ。

[ムルキムチ]

唐辛子とニンニクを使わない、汁気の多い白いキムチ。大根や白菜などの野菜に塩をし、多量の水を加えて発酵させたもの。ムルキムチの汁は冷麺には欠かせない。

キムチは栄養の宝庫!?

キムチは材料と発酵具合によって多様な栄養素を含んでいます。韓国ではキムチ一品だけで他のおかずがいらないといわれているほどです。では、具体的にどのような栄養素が含まれているのでしょうか。

●乳酸菌

キムチ発酵の主役である乳酸菌。腸内の有害菌を抑制し、整腸作用があります。なんと、乳酸菌はヨーグルトの100倍ともいわれています。

●ビタミン類

キムチ100g中にビタミンCが12㎎~19㎎含まれているといわれています。(大人のビタミンC1日必要摂取量は50㎎~60㎎)ビタミンC以外にも、ビタミンA、B1、B2、B12、Kが豊富です。

●カプサイシン

粉唐辛子に含まれるカプサイシンという成分には身体の抵抗力を高めます。また代謝を高める効果もあり、1gの唐辛子は30分の運動と同じ効果が期待できます。

●タウリン(アミノ酸)

アミノ酸の一種で、キムチの材料となる塩辛などの魚介類に多く含まれています。タウリンは身体を正常にするはたらきを持っています。ほかにもさまざまな材料が重なり合って17種類のアミノ酸を豊かに醸し出しています。

●食物繊維

キムチは大根や白菜、ネギなど食物繊維を多く含む野菜を使うことが多いことから、食物繊維が豊富であるといえます。

●ミネラル

人体に必要な無機質を供給するアルカリ性食品であるキムチは、ミネラルの宝庫ともいわれています。

以上のような栄養素が主に含まれています。栄養価が高く優れた食材であることから、韓国のスポーツ選手は遠征する際にもキムチが欠かせないそうです。

嬉しいキムチの効果・効能

キムチは栄養が豊富であることがわかりました。では、その豊富な栄養素から具体的にどのような健康効果・効能が期待できるのでしょうか?

免疫力を高める

キムチを作る材料であるニンニク、しょうが、ネギ、唐辛子などの香辛料は薬用植物で、身体の免疫力を高める効果があるそうです。

また、腸内には善玉菌や悪玉菌などが1000種類、600兆個の細菌がいるといわれおり、腸内の悪玉菌が優位になると有害物質が作られ肌荒れなどの不調があらわれます。キムチには腸内の有害菌を抑制する働きのある乳酸菌が含まれているためキムチを食べることで腸内環境がよくなり、免疫力アップにつながるとのこと。

そしてもう一つ、タウリン・アスパラギン酸など栄養ドリンクでおなじみの成分も含まれていることから、キムチは体力回復や免疫力向上が期待できる食品であるといえます。

疲労回復効果

キムチといえばニンニクが欠かせません。このニンニクの疲労回復効果がすごいのです。ニンニクの代表的な有効成分はアリシンという物質です。そして疲労回復効果のあるビタミンB1も多く含まれています。アリシンは、ビタミンB1と結合すると「アリアチミン」に変化します。アリアチミンに変化すると、ビタミンB1だけよりもはるかに強力な疲労回復に効果を発揮するようになるそうですよ。

そしてキムチといえば唐辛子もすぐに思い浮かぶかと思いますが、この唐辛子に含まれるカプサイシンという成分も疲労回復に関連しています。カプサイシンには安眠効果があり、キムチを夜食べると眠りやすくなるといわれています。疲労を回復するために睡眠は欠かせないものですよね。夕飯にキムチ料理を食べるとぐっすりと眠れて疲労回復が早まるかもしれません。

整腸作用・便秘解消効果

キムチは乳酸菌の含有量がヨーグルトをはるかに上回るのが特徴です。乳酸菌は人にとって優良な菌ですが、腸にまで届かなければ効果が発揮できません。キムチに含まれるラクトバチルス乳酸菌は、胃酸にも強く腸内まで到達できます。キムチの熟成に従って増加する乳酸菌は、腸内に生息している善玉菌(ビフィズス菌)の増殖を促し、腸内の酸度を下げて有害菌の育成を抑制、または死滅させることから整腸作用があるとのこと。
腸内の環境が整うということは、当然便秘解消にもつながります。しかし、キムチはそれだけではなく食物繊維も豊富に含まれていますので、さらに便秘解消効果が期待できるといわれてます。

美肌効果

前に整腸作用と便秘解消効果についてあげましたが、この効果が直接美肌にもつながります。便秘が解消されるということは、美肌にとっては大敵となる「体内の毒素」を排出するのを促してくれるということですので、体の内側からきれいになるデトックス食材であるといえそうです。

また唐辛子に含まれるβカロテンが直接的に肌に作用します。βカロテンとは、あの唐辛子の真っ赤な色素のことです。緑黄色野菜に多く含まれるものですが、唐辛子の含有量が突出して多いといわれています。このβカロテンが胃で消化され肝臓で貯蔵されると、「皮膚と粘膜への作用がある」ビタミンAとなって働き始めるのです。一方、肝臓でビタミンAに変換されずに残ったβカロテンは、「老化を引き起こす活性酸素を消しに行く」そうで、肌のメラニン生成を抑えて美白を保つ効果も期待できるかもしれません。

ダイエット効果

キムチには、ダイエットの大敵である便秘を解消する効果があることは前に紹介しました。キムチのダイエット効果はそれだけではありません。
キムチに多く使われる唐辛子には「カプサイシン」という辛み成分が含まれていますが、このカプサイシンは脳の神経を刺激し、褐色脂肪細胞の働きをよくすることがわかっています。褐色脂肪細胞が活発になると、代謝がグングン上昇し痩せやすい身体に変わるかもしれません。

また、キムチには血糖値の上昇を抑えて脂肪をため込みにくい身体にしてくれる特徴があります。血糖値の上がりやすい白米の上にキムチを乗せて食べるというのはとても理にかなっているということですね。

キムチの効果的な取り入れ方

キムチはそのまま食べることもできますが、加熱したり他の食材と混ぜたり、調理法も様々です。おいしいキムチ料理のレシピはのちほどご紹介しますが、ここではよりキムチのパワーを発揮できる食べ方などをご紹介します。

キムチの最強の相棒は納豆!!

納豆とキムチは、両方とも発酵食品です。キムチの健康効果の中で乳酸菌についてあげましたが、納豆はこの乳酸菌の増殖を助けることがわかったそうです。また、納豆菌はO-157やコレラ菌などに対しては菌の増殖を抑制する作用があります。要するに、善玉菌の増殖を助け、悪玉菌の増殖を防ぐということです。
具体的に納豆キムチにどのような効果があるかというと、「腸内の正常化」、「血液サラサラ」、「がん予防」などがあげられますが、最もパワーアップするのは「ダイエット効果」です。納豆と同量くらいのキムチを混ぜて、一晩おいてから夕食の前に食べるのが最も効果的とのことです。手軽なので試してみたくなりますね!

豆腐やきのことも好相性

豆腐は整腸作用のあるマグネシウムを多く含みますので、キムチと一緒に食べるとさらに効果アップが期待できます。豆腐とキムチは味の相性も抜群なので、キムチ奴にするだけでおいしく食べることができますね。
またきのこも菌類に分類され、この菌類がキムチの善玉菌を増殖させてくれます。キムチときのこを一緒に食べると豊富な食物繊維で便のカサを増やして腸内環境も整えることができます。ダイエット効果、美肌効果のアップも期待できそうです。

できるだけ韓国産キムチを選ぼう

キムチは大きく分けると日本産と韓国産に分かれます。日本産キムチという物は、実は浅漬けに調味料で味付けしたものが多いです。日本人の口に合うように調味されているため、日本産の方がおいしいと感じる人が多いかもしれませんが、いわゆる「見せかけの発酵食品」といっても過言ではありません。キムチの効果をより多く得るためには、できるだけ韓国産キムチを選ぶようにしましょう!

キムチは夜がおすすめ

キムチには安眠効果や疲労回復効果がありますので、夕食時に食べることをおすすめします。あったかい鍋などにして食べると体温が上がりやすいので、さらに安眠効果がアップするそうです。夜だとにおいのこともそこまで気にしなくて済むのでちょうどいいですね。
前にご紹介した納豆キムチを食前に食べるとダイエット効果もアップして、安眠・疲労回復効果まで期待できるので嬉しいことばかりです!

ニオイ対策は!?

キムチは美味しいし、さまざまな調理法もあるし、嬉しい効果がたくさんあることも分かったので積極的に食べたい!でもどうしてもニオイが気になって心置きなく食べることはできませんよね。
そこで、キムチを食べた後の口臭対策をいくつかご紹介します!

[歯磨き]

口臭対策の基本中の基本ですね。しかし、ニンニクなどの食品を食べたあとの口臭はくさい成分が血中を巡って呼気とともに排出されるタイプの口臭なので、歯磨きなどの口内ケアをいくら入念に行っても効果には限度があります。ただし、口の中にニンニクの成分があるうちはそこからもにおってきますので、何もしないよりはマシですね!

[食前食後に牛乳を飲む]

牛乳のタンパク質がニオイの原因であるアリシンを胃の中で包み込んでくれます。また、乳製品に含まれているアミノ酸には、アリシンをくっつける作用があるので、ニオイの軽減が期待できます。

[リンゴを食後すぐに食べる]

リンゴに多く含まれるポリフェノール酵素にはニンニクのにおいを消す効果があります。できれば皮ごと食べた方が効果は高いそうです。リンゴジュースでもいいですが、やはり本物のリンゴに比べると効果は弱いので、リンゴジュースで代用する場合はせめて果汁100%のものにしましょう!

[緑茶を飲む]

緑茶に含まれているポリフェノールは臭い成分と結合したり、中和したりして消臭します。また、殺菌作用もあるのでニオイの発生を抑えることができるようです。そして血液中にニオイの成分が溶けているので、尿として一緒に体外に排出することもねらいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ニオイなどからちょっと敬遠してしまいがちなキムチですが、こんなに嬉しい効能がたくさんあるんですね。韓国人女性にきれいな人が多いのも何となく納得できますよね。
毎日頑張って働いている男性はもちろんのこと、きれいになりたい女性にとってもどんどん取り入れたい食材です。まずは週末だけでもキムチをおいしくいただきましょう!