宿便は腸の中に何キロも溜まっていて、出せばその分痩せるという話を聞いたことはありませんか?便秘がちだと、腸に溜まった便を出し切りたいと考えてしまうものですよね。そもそも宿便というのは便秘とは何が違うのでしょうか。宿便を腸内洗浄などで出すことにはメリットとデメリットがあるそうです。しかし、便秘自体は健康の大敵です。ここでは「宿便って何?」という基本的なところから解説していきたいと思います。

便秘で宿便になってるかも?

宿便の正式な名称は「滞留便」といわれており、長期に渡り排便せずに腸内に留まっている便のことをいいます。女性は特に便秘になりやすく、便秘になるとお腹がぽっこりと出てしまい、太った印象になることや、お腹が張ってすっきりしないことから、便秘で悩んでいる人も大勢います。

便秘の人の腸には何キロもの便が溜まっていることから、重い便秘症の人が排便した後に体重を計ると、体重が何キロか軽くなることさえあります。ここではそんな宿便の謎にせまり、宿便がたまることによる問題点を紹介していきます。

宿便が気になる便秘がちな人にも知ってもらいたい対処法もご紹介するので参考にしてみてくださいね。

宿便とは?誰にでもあるの?

宿便についてまずは基本的な知識を確認してみましょう。

宿便ってなに?言葉と意味について

宿便は、腸壁にこびりついている老廃物であり、ヘドロ状又は腸管内に固くへばりついて、何ヶ月あるいは何年もの間に渡って、動かなくなった便のことだと言われています。

通常、排便のときに大便は排泄されますが、宿便は放っておくと排出されません。宿便は消化吸収を妨げて毒素を発生し、血液を汚していろいろな病気を引き起こすとされています。しかし、この宿便については「本当」か「嘘」か意見が分かれるところがあります。

宿便は腸の溝に溜まったヘドロ状の便で、ずっとそこにへばりついて離れないものと言われています。しかし、腸は常に動いているのでずっと溝のままという事は考えにくいという意見です。そして、腸の表面の細胞は数日で生まれ変わって、古い細胞ははがれて便として排出されるのだそうです。このため、ヘドロ状に便が残っているということは考えにくいという説があるのです。

しかし一方では、どんな人でもおよそ3~5kgほどの宿便があると言われていますし、腸内洗浄などで黒っぽい宿便がとれたという事実も数多くきかれます。また、便は宿便の内側を通り抜けるので、毎日便通のある人でも宿便がたまっていると言われているのです。

宿便がヘドロ状の便かどうかは不明確なところですが、滞留便という意味では宿便といわれるような、排便しても出し切れていない便が腸に残っていると考えられるのではないでしょうか。

宿便はどんな便?

宿便を出したことがある人の経験談によると、色は真っ黒だったという話が聞かれます。これは腸にずっと溜まっていた便が腐敗して黒く変化したためだと思われます。また、匂いも当然強くなります。

例えば下痢をしたときにも、通常は黒い便は出ないで薄い茶色い便が出てくることが多いと思います。黒い便は血が混じったり、色が黒い食べ物などをたくさん食べない限り、通常はあまり排泄されてこないでしょう。

そして形はよくある便のバナナ状、コロコロ便などの凹凸が少ないものではなく、腸壁のひだの形がそのまま出てきた様な形や、らせん状に渦巻いている様な長いものが出てくることがあります。また、水分がすくなくてボロボロとした感じのものだったり、油っぽくベタベタしたまさにヘドロ状のものが出てくることもあるようです。

このように明らかにいつもの便とは違う形や匂いを放つもので、宿便だと分かり易いことが多いようです。

どんな人が宿便になりやすい?

宿便や滞留便というのは誰にでも多少はあるものですが、その量が多くなると問題になってきます。どのような人が宿便がたまりやすいのでしょうか?ここでチェックしてみましょう。

そもそも宿便に至る原因は?

健康な腸であれば、食べたものを全て便として排泄できるかというと、そう単純ではないようです。宿便は胃腸の処理能力を超える量を貯めてしまったために腸内でうまく進まなくなってしまい、長期間腸内にいすわっている便のことで、毎日ちゃんと排便していても溜まっていることもあります。

しかし、先天的に腸の働きが弱かったり腸の蛇行が複雑になっていたりすると便は物理的に動きにくくなると考えられます。他にも何らかの理由により便が排出されないで長時間溜まってしまうと宿便になってしますのです。

胃腸が弱い人は要注意?

胃腸が弱い人は宿便がたまりやすくなってしまうと言われています。まず胃の機能がしっかり働かないと、消化が十分に行われずに、腸に食べ物が固形を残したまま運ばれてしまいます。そして、腸の運動や栄養を吸収する機能が弱いと、便として排泄する力が不十分であり、便が宿便となって残ってしまうと考えられます。

胃が弱いのに肉食で脂っこいものを食べ過ぎたり、胃の消化機能を超えて食べ過ぎている人は、宿便がたまりやすくなってしまうので要注意ですよ。

女性に多い宿便とは?

便秘に悩んでいるのは女性であることが多いのと同様に、宿便も女性に多い問題だといわれています。まず、女性は出産があるために骨盤が広くなっています。骨盤が広いと腸が下垂しやすくなって、蛇行が複雑になり曲がった部分に便が溜まりやすくなってしまうのです。また、下半身に脂肪が多いので、腹筋が発達している人に比べて腸を刺激する力が少なく排便力が弱くなってしまいます。

また生理前になると便秘になりやすい傾向がありますが、女性ホルモンの影響によって水分を溜め込みやすく、便が固くなりやすくなって便秘がちになります。これらの理由が重なって、女性の場合は宿便がたまりやすいと言われています。

宿便が引き起こす5つの症状

宿便がたまると体に問題を引き起こすと言われています。宿便が引き起こす症状には主に次の5つがあります。思い当たる症状はありませんか?

1.痩せにくくなる

宿便=肥満という結論にはなりませんが、宿便が大量に腸内に溜まっていると、基礎代謝が悪くなるといわれています。基礎代謝は体温を保つため、また各臓器が機能するために使うエネルギーで、生命維持をするために使われるカロリーです。そのため、たとえ動かなくても基礎代謝はカロリーを消費しています。

宿便が腸内に溜まったままだと基礎代謝の機能が低下し、消費エネルギーが落ちることにより、痩せずらくなるといわれています。また、宿便がいつも腸内にあるために栄養が吸収しずらく、自然と食欲が増すようになってしまいます。また、お腹がポッコリと出てしまうので、太った印象になってしまうでしょう。

2.肌荒れが治らない

美肌を保つには、栄養をバランスよく吸収することが大切です。しかし宿便が腸にたまっていると、栄養がうまく吸収されなくなってしまいます。また、宿便が溜まって腸の中が汚れていると、血液もだんだん汚れてきてドロドロになってきます。

血液は栄養を届ける役目がありますが、血液に十分な栄養が含まれず、十分に全身に行き渡らなくなるので、肌にも栄養がいかなくなると考えられます。栄養不足になった肌は、肌の新陳代謝がうまくできなくなり、肌あれがいつまでも治らないという事態になりかねません。

3.免疫力が低下する

腸は免疫をつかさどっている大切な器官です。腸では免疫細胞の7割が作られているともいわれています。免疫細胞の「白血球」や「リンパ球」などは腸にたくさん存在しているのです。

しかし、腸が汚れてくると、これらの免疫を担う細胞が減ってしまい、免疫力が低下してしまうことが考えられます。結果として、風邪をひきやすくなったり、様々な感染による病気にかかりやすくなってしまうのです。

4.ネガティブな性格になる

腸は第二の脳ともいわれており、ストレスや緊張、不安などを感じると腸の筋肉は硬くなってしまい、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が上手く行われなくなります。宿便が腸内に溜まっていることによりさらに不快感が増し、自律神経も正常に働かなくなるといわれています。

セロトニンは脳で作られていると思っている方も多いかも知れませんが、95%はなんと腸で作られているそうです。食物繊維の少ない食材や脂肪が多い食べ物ばかりを食べていると、腸内環境が悪くなり、気分も暗くなったり、精神的な病気にもなりやすいそうです。

そして腸では様々なホルモンも作られていますので、まさに私たちの健康に大きく影響するといえます。何を食べるかで腸内環境が変わるので、腸に良い食材を普段から摂取するということは、性格まで変えると言っても過言ではなさそうです。

5.最終的には大腸がんを誘発する

宿便で一番怖いのは、大腸ガンの原因になりうるということでしょう。宿便が腸の中にたまってくると、なんとかスペースを作ろうとして、腸の中に「憩室(けいしつ)」という袋状の部屋ができる様になってきます。この憩室の中に便が貯まっていくと、炎症を起こしてしまい、最終的にはガンに変化していく可能性もあると言われています。

女性のガンで一番多いのは「大腸ガン」ともいわれるほど、日本人において「大腸ガン」は発生リスクの高い病気です。特に女性が宿便がたまりやすいことと、大腸ガンの発生リスクを考えても関連性は多少なりともあると思われます。

宿便、便秘の出し方・出す方法

では、頑固な宿便を出すにはどうしたら良いのでしょうか?排出する方法をチェックしてみましょう。

朝一番に冷たい水や炭酸飲料が効く

寝ている間に失われた水分を補充する意味でも、寝起きにコップ一杯の冷たい水を飲むことは、体によいですが、冷たい水を飲むと脳が大腸に排便を促し、腸が活発に動き始めるといわれています。これは空腹時に行うと効果があるので、寝起きに飲むようにした方がよいそうです。

硬水にはカルシウムが多く含まれてるいるので、飲む水は軟水よりも硬水がよいそうです。またレモン水も効果があるそうですが、胃が弱い方は気を付けた方がよいかもしれません。そして炭酸水も効果があるといわれており、炭酸の泡が腸を刺激し便秘解消によいそうです。

もし冷たい水を飲むのが苦手ならば、白湯でも大丈夫です。冷え性の人も白湯の方がよいかもしれませんね。

運動で便通改善

運動不足だと腹筋が弱く、腸が蠕動運動(ぜんどううんどう)ができないため、便を押し出すことができません。便秘改善のためにも腹筋を鍛えることはとても重要です。

また、副交感神経が働きかけることにより排便を促しますので、副交感神経の働きが重要です。運動不足だとこの副交感神経の働きが鈍くなるそうです。

運動が便秘にいいといっても、全ての運動がよい訳ではなく、短時間のハードな運動や急激な腹筋運動、定期的でない運動などは効果を感じることができません。便秘によい運動はウォーキングなどの軽い有酸素運動や、ストレッチでお腹をねじるような軽い運動がよいといわれています。

また複式呼吸もお腹をよく動かしますので、腹筋を鍛えることができ、便秘によいとされています。複式呼吸はいつ行ってもいいですが、寝る前にするとリラックスすることができますので、お勧めです。

ツボマッサージ

東洋医学の世界では、ツボマッサージを行うことで腸が刺激され、腸管機能が正常になり便秘を改善することにつながると言われています。ツボマッサージは自分でご自宅でもできるのでおすすめです。

「合谷」というツボは、親指と人差し指のあいだにあるツボです。親指の腹を使って、小さな円を描くようにやや強めの力で押しましょう。便秘がちだと少し痛みがあるかもしれません。

「三陰交」は、くるぶしから約8~9センチ上の両側にあります。親指を使ってゆっくりと強めの力で押してみましょう。このツボは便秘や下痢を長期に渡って繰り返しているタイプにおすすめです。

そしてお腹にある「天枢」というツボも即効性があるそうです。おへその両側、真横に指2、3本分の位置にあります。お腹がすこしへこむくらいの力で押してみましょう。立ったままでも寝た状態でも良いです。

便通に効く体操

便秘に効く体操として、ヨガのポーズをご紹介します。おすすめなのは、お腹をダイレクトに刺激できて簡単な「弓のポーズ」です。うつ伏せになって、両手で両足首を掴みます。このとき膝は揃えておいてください。そして腰が痛くない程度まで状態を持ち上げ、足と手で引っ張り合います。ポイントは呼吸を止めないことです。お腹が刺激されて数分で便秘がくることもありますよ。

骨盤枕で便秘解消

骨盤枕というのが話題になったのはご存知でしょうか。骨盤枕で便秘が良くなったという人もいるようです。骨盤枕は通常は仰向けになって腰の下に枕やタオルを入れるのですが、うつ伏せになった方が腸を刺激できておすすめです。

骨盤枕は市販されている専用のものもありますが、自宅の普通のバスタオル2枚と紐があれば作れちゃいます。まず同じ大きさのバスタオルを2枚準備し、4つ折りにしてから重ねましょう。端からきつめにロール状に巻いていき、巻き終わったら紐でしっかり縛って完成です。

これを、うつ伏せになってからおへそからやや下方の下腹部にあてて、2分ほど横になりましょう。お腹のあたりでバランスをとるようにしてください。そして、通常の骨盤枕の方法である、仰向けにねて腰の下に入れる方法も合わせて行うと効果的です。腰の下にも2分間いれてじっとしましょう。

即効性がある「の」の字マッサージ

お腹をマッサージする「の」の字マッサージは即効性もあり便秘がある人におすすめです。正面から見た時に「の」の字にみえるように、おへその上からスタートしてぐるぐるとマッサージする方法です。

大腸が直腸、肛門へと向かう方向にそってマッサージするので、お腹の蠕動運動だけでは排出しきれない便を動かして外に出しやすくしてくれるのです。

マッサージをする時間は、1回につき5分程度を目安にして、食後は避けてください。寝る前にやると効果的です。また手が冷たいと寒いので、ホットタオルなどで温めてから行うとより効果的ですよ。リラックスをしながら1日2~3回を目安に行うと良いでしょう。

宿便を出す方法のメリットとデメリット

宿便を出す方法には自分だけの力では出せないこともあります。次の様な他の手をかりて宿便を出すこともできますが、メリットとデメリットがあります。情報を集めてよく理解した上で取り入れてみてくださいね。

腸内洗浄で出す方法

宿便取りというと、腸内洗浄を思い出す人も多いでしょう。腸内洗浄は実は医療行為なので病院で受けることがおすすめなのですが、キットを買えば自宅でも行うことができます。腸内にぬるま湯を通して、残っている便を流し出すという方法です。

メリットとしては、特に下剤などの薬を使うわけではないので、薬の副作用は考えにくいということです。また、物理的に流していくことで宿便がとれて体がすっきりして、肌もきれいになると言われています。

デメリットは大切な常在菌まで流しすぎてしまうということが問題といわれています。また、医療機関でやる場合も通常は保険適応外のため金額は高額となりやすいのも気になりますね。自宅で行う場合も安全に衛生的に行うのは結構手間がかかり、リスクもあります。

コーヒーエネマで出す方法

コーヒーエネマもある種の腸内洗浄の方法の一つです。コーヒーを直接腸に流し込んで刺激を与えて不要な便などを排泄させるという方法です。

メリットとしては、腸内を直接洗浄するので効果が高いということと、自分で自宅でできることです。また、腸内洗浄キットを買うよりも安価に買えるそうです。

しかしデメリットも多いのであまりお勧めはできない方法です。まず自分でやるということで手間がかかり、リスクも多いでしょう。また、刺激を与えるので初めはよいのですが、次第に刺激に腸が慣れてきてしまい、コーヒーエネマなしに排便ができなくなってしまうという可能性もあるのです。腸内洗浄したいのであれば、医療機関で行ったほうが安全だと思われます。

話題の”プチ断食”でスッキリする方法

プチ断食といって、半日断食するのが最近女性に人気です。本格的な断食までしなくても、半日断食で便秘が改善されるといわれており、挑戦する女性も多くいるようです。半日断食でデトックスをすると腸内の老廃物を排出してくれ、便秘の他にニキビや髪の抜け毛の改善にもなるそうです。

断食することにより、腸が消化活動をするようになるそうです。プチ断食のやり方は、朝食を抜くことと、夜食や間食を抜きます。どうしても朝お腹が空いている場合は、白湯やフルーツ、ジュースなどを摂ってもよいです。できるならば、お昼か夜の1食のみにすると効果的だそうです。

天然オリゴ糖で出す方法

便秘にはオリゴ糖を摂取すると良いといわれています。オリゴ糖は善玉菌を増やすのを助けてくれるのです。ビフィズス菌はオリゴ糖をエサにして善玉菌の数を増やす性質があり、オリゴ糖を摂取することは便秘の改善によいといわれています。

オリゴ糖を手っ取り早くとるには液体タイプのオリゴ糖をスーパーなどで購入することです。しかし、スーパーのオリゴ糖は加工されたものであることが多いので、天然のオリゴ糖を入手できれば使った方が良いでしょう。また、オリゴ糖ははちみつにも含まれているので、ヨーグルトに蜂蜜を入れるのもおすすめですよ。

ヨーグルトで出す方法

便秘解消といえばヨーグルトを思い出しますよね。ヨーグルトには腸によい善玉菌を増やす菌が含まれているので、腸のはたらきをよくしてくれます。

しかし、人によってはヨーグルトが逆に腸に負担となっていて便秘を悪化させている場合もあるようです。もしヨーグルトを続けて食べていても効果が感じられない人は、ヨーグルトを一度止めてみて様子をみてみましょう。ヨーグルトには製品によって違う菌が含まれているので、自分にあったヨーグルトを探すというのも手です。

乳酸菌サプリで出す方法

乳酸菌をいくら食事などからとっても胃の中の酸に侵されて、腸まで届かないと効果が発揮できずに終わってしまいます。そこで、生きたまま腸まで菌が届く乳酸菌サプリを使うのがおすすめです。乳酸菌は発酵食品、ヨーグルトなどに含まれていますが、十分な量を食品だけでは取るのは大変です。サプリを活用して、乳酸菌を効率良く摂るようにすると良いでしょう。

便通改善!腸内環境を整える

日頃の食生活を変えることは、腸内環境を整えるための大きな一歩です。どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。食習慣のヒントをお伝えしたいと思います。

水分補給で腸内を綺麗に!

水分不足は便秘を招く原因になります。喉が渇いたり、肌が乾燥している人は水分摂取量が足りていないかもしれません。または、摂取のしかたが正しくないので、吸収されずに外に排泄されてしまっているかもしれないのです。

水分補給の目安は1日1.5L〜2L程度が理想的だといわれています。一度にがぶがぶと飲むよりも、ちびちびと飲んだ方が効率良く吸収されるそうです。また、緑茶やコーヒーなどを飲んでいると利尿作用で水分が出てしまいます。

水分は水でとるのが一番よいのですが、飽きてしまったり味がないと飲めない人は、カフェインレスのハーブティーやレモンをしぼった炭酸水なども腸を刺激してくれるのでおすすめです。

腸まで生きて届く善玉菌を

口から摂取した善玉菌は、胃酸によって死んでしまって十分に腸まで届かない場合があります。乳酸菌にはヨーグルトなどに含まれている動物性乳酸菌と漬物やお味噌などにいる植物性乳酸菌があります。

植物性乳酸菌の方が、胃酸のなかでも生き抜いて腸の奥まで生きたまま届くことができると言われています。酸やアルカリにも強く、動物性乳酸菌よりも過酷な環境でも生きていられるのです。

また、日本人は昔から漬物や味噌、醤油、納豆などの様々な植物性乳酸菌を摂取してきたので、ヨーグルトよりも日本人の体質にもあっていると言われています。和食にすると自然とこれらの食品を食べる機会が増えてきますよ。また、植物性乳酸菌を含むサプリメントや機能性食品を使うのも手軽ですね。

2種類の食物繊維を取り入れて

便秘には食物繊維が大切といわれていますが、場合によっては食物繊維が便秘を悪化させることもあるのをご存知でしょうか。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維は硬い食べ物に含まれていることが多く、ごぼうやキャベツ、大豆などに含まれています。この不溶性食物せんいを便秘によいからといって便秘している時に食べすぎると、排泄するどころか逆に詰まってしまう人がいます。

水溶性食物繊維は、わかめなど海藻類やフルーツに含まれていることが多いものです。この水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は1:2のバランスで食べるとよいそうです。どちらかに偏らずバランス良く取り入れましょう。

果物で美味しく腸を活性化

果物にはオリゴ糖や食物繊維など便秘に良い成分がたくさん入っています。果物は剥くのが面倒…という方は面倒くさがらずに、ぜひ果物を生活にプラスしてもらいたいです。

例えばバナナであれば手で剥くだけで食べられて楽ですね。また、パイナップルもカットされて売られているので、食べやすいと思います。他にもみかん、プルーン、りんごなどが便秘に良いといわれているフルーツです。でも、食べ過ぎは果糖をとりすぎて太ってしまうので気を付けましょう。

食事方法も腸にとって大切

毎日食事を規則正しく食べることも大切なポイントです。夕飯が遅くなったり、朝食を抜いたりしていませんか?また噛む回数が少なくて消化不良になっていませんか?

夕食が遅くなると消化されないまま寝ることになり、朝になってスムーズに排泄することができなくなってしまいます。また、朝ごはんに固形物を入れた方が胃腸が反射して腸が動き始めます。朝食べていないで便秘がちな人は朝ごはんを食べるようにするだけで便秘が改善する場合もあります。

逆に朝は抜いた方が排泄の時間だから良いという説も言われていますが、どちらが良いのかは結論が分かれているところです。もし気になるなら朝はフルーツやお粥、スムージーだけにしても良いでしょう。個人差もあることなので、ご自分の体調に合うスタイルを選ぶようにしましょう。

便秘解消サプリ・飲み物の紹介

食事を改善するのはなかなか難しいという方には、サプリメントや飲み物を活用する方法をおすすめします。

乳酸菌革命(サンミリオン)

16種類の乳酸菌と24種類の酵母菌という豊富な種類の菌が配合されているのが特長です。ハードカプセルで無味無臭だから飲みやすいといわれています。また、定期購入であれば1日89円で安い方の商品といえます。購入は専門の通販サイトから可能です。

植物性乳酸菌ラブレ(カゴメ)

スーパー、コンビニでも簡単に買えるの植物性乳酸菌ラブレは、ドリンクタイプで美味しく飲みやすい商品です。数あるドリンクタイプの機能性ヨーグルトドリンクの中でも、ラブレは植物性乳酸菌を配合しているのが特長です。植物性乳酸菌は生きて腸まで届く力が強いのがポイントです。過酷な環境でも生き抜く強い力が善玉菌を増やして腸の働きをサポートしてくれます。

また、専門通販サイトではラブレカプセルも販売されています。ドリンクタイプはカロリーや糖分が気になって…という方にはサプリメントタイプの方がオススメです。

善玉菌のチカラ(フジッコ)

「善玉菌のチカラ」はあのフジッコの「カスピ海ヨーグルト」をサプリメントにしたものです。クレモリス菌FC株という菌を1粒に20億個以上も配合しています。また、ヨーグルトを食べるよりもかなり低カロリーで1粒1kcalにもなりません。粘りづよい菌を効率良く摂ることができる商品です。専門の通販サイトから購入できます。

竹乃力(アプリとサプリ)

「竹乃力」はとても珍しい孟宗竹を粉砕して作られている、竹配合のサプリメントです。孟宗竹は、非常に厳しい環境でも生きていけるほど、生命力が強いことで知られています。この「竹乃力」には鹿児島の孟宗竹が使われており、成分の95%が食物繊維です。

また食物繊維の他には16種のアミノ酸・オリゴ糖・乳酸菌も含まれています。この孟宗竹はパンダが食することでも有名で、あの大きな体の健康を維持するほどの、パワーがあるといわれているそうです。その事実からも便秘解消だけではなく、健康維持に優れたサプリメントだそうです。

乳酸菌1000億(わかさ生活)

「乳酸菌1000億」は、ビフィズス菌「BB-12TM」が含まれていて、熱や酸に強く、生きて腸にしっかり届くのが特長です。また乳酸菌が死滅しないように、錠剤にも工夫がされていて腸までなるべく多くの菌が届くように作られているのです。なんとヨーグルト1kgに含まれる乳酸菌を2粒に凝縮しているのだそうです。専門の通販サイトから購入できます。

便秘薬・下剤は一時的なもの

下剤で便秘が治るわけではない

便秘になったら下剤を使う人もいると思いますが、下剤は一時的な対処として使う分には良いのですが根本的に便秘を治してくれるお薬ではありません。

下剤を使うことで溜まってしまって自力では出せない便を出すことで、その時はスッキリ感を得られるかもしれません。それに溜まりすぎた便は体に良くないので下剤を使うことも場合によっては必要だといえるでしょう。また、何か病気がある場合には、根本的に原因を治療する必要もあります。

便秘の改善には、食習慣や生活習慣を整えなければ治すことが難しいのです。なるべく下剤だけに頼らずに自然なお通じを起こさせるようにしていきましょう。

まとめ

宿便を無理に取ることについては必要なのかどうか意見が分かれるところではありますが、便がお腹に溜まっているのは良くないことに間違いありません。便秘をすると、様々な不調をもたらす原因にもなるので、改善してくことが必要です。

溜まってから出すことを考えるよりも、いかに便秘のない健康な腸を手に入れて、便を溜め込まない腸を手に入れるかどうかが大切です。便秘は気持ちにも影響しますから、日々の生活を改善して、身軽な心と体で生活していけるようにしましょう。