ニキビが出たり、太りやすかったりといったイメージを持ちがちなピーナッツですが、意外と知られていない美容効果や健康効果があります。食べ方に注意すると、その効果をきっと発揮してくれるはず。そんなピーナッツの魅力について分かりやすく紹介します。

ピーナッツって?

ピーナッツとは

ピーナッツはお酒のおつまみにもおやつとしても親しまれていますね。ピーナッツバターなどの加工品も多くあり、洋菓子・和菓子にも多く使われています。

マメ亜科ラッカセイ属の一年草の「落花生」の実がピーナッツです。夏から秋にかけて黄色い花が咲き、受粉すると花が落ちて、子房の部分から伸びた部分が地中に潜り込んで実をつけます。これが落花生の名前の由来です。

一般的には殻の付いた状態のものや、和菓子の材料として使われたものは「落花生」と呼び、殻から取り出して炒ったものをピーナッツと呼んでいるようです。

ピーナッツの歴史

ピーナッツの原産は南アメリカです。約3000年前から栽培されており、江戸時代に日本に「南京豆」というネーミングで伝わってきました。その後、明治7年にアメリカから種子を導入し、日本各地に配ったことをきっかけに栽培されるようになりました。

ピーナッツの栄養

ピーナッツには、脂質と良質のタンパク質が多く含まれています。さらに、ミネラル分やビタミン類といった栄養素がバランスよく含まれています。渋皮の部分には、ビタミンEやレスぺラトロールが配合されているので、渋皮付きのものを購入するのがおすすめです。

タンパク質

ピーナッツ100gあたり、タンパク質は26.5g含まれているといわれています。
タンパク質は、毛髪や臓器、筋肉などを構成する物質です。約20種類のアミノ酸で構成されており、そのうち8種類は食品から摂取しないと体内では合成できません。タンパク質は体内に入ると消化されてアミノ酸へと分解されていきます。その後肝臓に蓄積されてから体中の組織に贈られていきます。そして、体に必要なタンパク質へとアミノ酸が合成されていくのです。

脂質

ピーナッツの成分における約5割を占めるのが、脂質です。しかし、そのほとんどは不飽和脂肪酸と呼ばれるものです。不飽和脂肪酸は、コレステロール値や中性脂肪量を調整する働きがあります。オレイン酸やリノール酸、Yリノレン酸などいくつかの種類があります。

カリウム

カリウムはナトリウムと一緒になって、物質の交換を行います。例えば、心臓機能や筋肉機能を調整したり、細胞内の浸透圧を一定に保ったりする働きがあるそうです。

カルシウム

カルシウムはミネラルの一種で、歯や骨を構成したり、血液や筋肉、神経の中に存在したりしています。体の生理機能を調節するは働きもあり、筋肉の収縮や緊張の緩和などの効果が得られるといわれています。

ビタミンB3(ナイアシン)

ビタミンB3は、補酵素の働きがあり、三大栄養素をエネルギーに変換することができます。また、物通いを興す成分が分解されるのw合ポートしたり、神経系や消化器系、循環系の働きを助けたりする効果があるようです。

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンです。皮膚や粘膜の健康を保つのをサポートする機能があります。脂質やタンパク質、糖質をエネルギーに変換するなど、代謝を支える働きもしています。運動などでエネルギーを消費すればするほど多くのビタミンB2が必要になります。

ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があり、そのため、体内の脂質が酸化するのを防止してくれるそうです。
その結果、細胞膜が酸化して老化を引き起こしたり、LDLコレステロールが酸化して動脈硬化を引き起こしたりといったことを予防することが期待できるかもしれません!
ビタミンが豊富なのは非常にうれしいですよね!

ピーナッツの健康効果

シックハウス症候群の改善にも?

ピーナッツの殻は、ホルムアルデヒドを吸収するという研究結果が報告されているようですね。
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因となる物質で、塗料や壁紙用接着剤に含まれています。
人によっては、吐き気や頭痛を引き起こすことがありますが、ピーナッツの殻を4時間置いておくことで、ホルムアルデヒドの約8割を軽減できるとされています。

冷え症改善

冷え症はほとんどの場合、血行不良が原因で起こると言われています。ピーナッツは抗酸化作用や血液サラサラ効果などに優れ、体の調子を整えてくれるビタミンやミネラルが豊富です。その中でもビタミンEは末梢血管を広げる作用があり、チロキシンは代謝を促進することによって血行を良くする働きがあると言われています。これらの作用によって、体の細部にまで温かい血液が行き渡るので、冷え症の改善や予防に効果があることでしょう。

コレステロールの減少

ピーナッツは脂質が高い食品なので、コレステロールが上がってしまいそうなイメージがあると思います。脂質は量よりも質が大事で、ピーナッツに含まれるほとんど脂質は、コレステロールを下げる効果があると言われる「リノール酸」と「オレイン酸」です。

リノール酸とオレイン酸は、善玉コレステロールは減らさずに、悪玉コレステロールだけを減らしてくれる作用があり、しかもオレイン酸は中性脂肪も下げることが期待できるそうです。ピーナッツはコレステロールを下げることで動脈硬化や高血圧の改善につながるとも言われています。

生活習慣病の予防

ピーナッツは殻をむいて炒ってあるものが手軽に食べられますが、生活習慣病の予防のためには殻付きの落花生を購入しましょう。外側の固い殻をむくと、中にまだ薄皮があります。その薄皮にポリフェノールの一種である「レスベラトロール」という成分がたっぷりあるのです。

レスベラトロールは抗酸化力が強く、悪玉コレステロールによる血管の詰まりを予防してくれるので、動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを抑えるそうです。また、細胞の老化を防いで若々しさを保つ遺伝子を活性化させるとも言われ、健康と美容のためにもぜひ摂取したい成分ですね。

また、レスベラトロールには抗がん作用もあるそうです。腫瘍細胞にある酵素が、レスベラトロールをがん細胞を死滅させる物質に変化させるためです。腫瘍細胞の中でしか変化しないため、健康な細胞には影響がありません。

貧血予防

ピーナッツに含まれる質の高い脂肪やタンパク質、ミネラル、ビタミンなどが、血液の生成を促進し、貧血を予防してくれます。食べる量に気を付けることで、健康な体を手に入れることができるでしょう。

記憶力や学習能力の向上

脳の神経細胞を活発化させるレシチンやコリンという成分が含まれているピーナッツ。
神経伝達物質であるアセチルコリンの材料であるため、ピーナッツを食べることでアセチルコリンの生成が促進され、記憶力や学習能力がアップすることが期待できるといわれています。

また、レシチンはストレスやイライラを和らげる働きもあるといわれているので、たくさん覚えるべきことがあってストレスを感じる試験や研修などのシーンにもおすすめといえるでしょう。

ピーナッツの美容効果

肥満防止

ピーナッツの脂肪は植物性のため、太りにくいといわれています。また、悪玉コレステロールを下げたり中性脂肪を減らしたりする効果があるそうです。

ピーナッツを摂取しても、血糖値は緩やかに上昇するので、太りにくい食材であるといわれてます。
また、腹もちがよいので、数粒合食べるだけで小腹がすいた時に満腹感を長続きさせることができるので、ダイエットに向いているといえるかもしれません。

アンチエイジング

体細胞が繰り返し分裂することで、人は老化していきます。しかしテロメアDNAの寿命が尽きてしまうと分裂しなくなってしまいます。すると、肌が老化していくのです。つまりテロメアDNAがある限り細胞分裂を行うので老化が防げます。レスベラトロールはテロメアを増やすため、皮膚を若く保ったり、長寿遺伝子を活性化させて老化を遅らせたりする効果が期待できるかもしれません。

肌の潤い

肌が乾燥しているときは、脂質と水分が不足しています。角質層内の潤いは、セラミドやNMFによって守られていますが、それらが不足することでバランスを崩し、乾燥肌になってしまいます。

乾燥肌の改善に役立つ食材もいろいろありますが、ピーナッツもその一つだそうです。ピーナッツは脂質とビタミン類が豊富で、それらが角質細胞に潤いを閉じ込めてくれるので保湿効果があると言われています。食物繊維の作用で便秘を解消して老廃物が排出されるので、肌の新陳代謝もアップし、肌トラブルの改善や老化防止に期待ができます。

もちろんピーナッツを食べることで、その栄養効果を得ることができるのですが、ピーナッツをバター状にしたものを肌に塗ると、ビタミンEの働きで固くなった角質除去ができるそうです。古くなった角質を排除することで、肌のターンオーバーの正常化を図ることができると言われています。

肌のハリ

肌の潤いを保つことは肌にハリを与えることにもつながります。水分を保持した肌は、ふっくらとしておりピンと張っているものです。

さらにピーナッツのボリフェノール・ビタミンEは、強力な抗酸化作用があります。肌の弾力が失われるのも、肌が固くなるのも体の酸化によるものと言われ、抗酸化作用によって血液の酸化を抑え、肌にハリとツヤがよみがえることでしょう。肌の老化を防ぎ、しみやしわの予防になるとも言われています。

髪の潤い

髪の毛を作るためには「亜鉛」が必要です。髪の成分であるタンパク質やアミノ酸を十分に摂取していても、亜鉛が不足してしまったら、髪の毛が育つことはできないそうです。

ピーナッツには髪の毛の材料となるタンパク質、タンパク質で髪の毛を作る亜鉛、頭皮の健康を保つビタミンB群が揃っており、健康な髪の毛の育成に効果があるようです。白髪の予防にもなるそうですよ。強くしなやかで、潤いとツヤをもった髪の毛の育成・維持のためにぜひ摂取したいですね。

ピーナッツの効果的な取り入れ方

食べ過ぎ注意!

ピーナッツを摂取するときに気を付けたいのが、カロリーです。100gあたり585Kcalほどとされています。ついつい食べ過ぎてしまうと、かなりのカロリーを摂取してしまう可能性もあるため注意しましょう。
また、オレイン酸やリノール酸は、過剰摂取することで、心臓疾患やアレルギー体質を引き起こす可能性もあるといわれています。バランスよく食べることが大切です。

渋皮も食べよう!

ピーナッツの渋皮にしか含まれていない成分もあり、それらは女性ホルモンを整えて更年期障害や生理不順、PMSなどの改善に効果があるといわれています。そのため、渋皮ごと茹でるなど調理の際には渋皮を取らずに使うのがおすすめです。

アレルギーに注意!

厚生労働省が指定しているアレルゲンのうち、表示義務がある品目の1つにピーナッツが入っています。アレルギー体質の人、その疑いがある人は摂取を避ける必要があります。

おすすめの食べ合わせ

【脂肪燃焼効果・血行促進による冷え症改善】
ピーナッツ、レバー、チーズ、抹茶、海苔
【老化防止・血行促進による冷え症改善】
ピーナッツ、レモン、パセリ、パパイア、ピーマン
【美肌効果】
ピーナッツ、菜の花、モロヘイヤ、小松菜
【美髪・抜け毛予防、新陳代謝アップ】
ピーナッツ、酢、レモン、牡蠣、牛肉
【血液サラサラ】
ピーナッツ、大豆、しめじ、きくらげ、にんにく

ピーナッツを使ったレシピ

ピーナッツバター

【作り方】
1.180度のオーブンでピーナッツ(200g)を約15分焼きます。うっすらきつね色になったら焼けた合図です。
2.粗熱をとり、フードプロセッサーでクリーム状になるまで混ぜれば完成です。

砂糖やバター、添加物が一切入っていないので、ヘルシーで安全なピーナッツバターです。お子さんのいる家庭でも安心して食卓に出せます。冷蔵庫で約3週間ほど保存可能です。

ピーナッツ豆腐

【作り方】
1.薄皮を向いた生ピーナッツ(1カップ)と水(200cc)をフードプロセッサーに入れて混ぜます。
2.ざらつきが残る程度でスイッチを切り、水(400cc弱)を加えてガーゼで濾します。濾過したものが600ccになるまで濾しましょう。
3.鍋に2とくず粉(75g)を入れ、完全に溶けたかを手で確認してから中火にかけます。木べらで混ぜ、固まり始めたら弱火にしてさらにかき混ぜます。
4.全体が固まり始めてから15~20分ほど弱火でかき混ぜ、器に入れて粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして完成です。

フードプロセッサーの代わりにミキサーを使うと、より細かい粉末になって濾す手順を省くことができます。

落花生の五目煮

【作り方】
1.殻をむいた落花生を30分ほど水につけます。干ししいたけ(2枚)とだし昆布(適量)は水で戻し、大根(約10cm)、にんじん(1/2本)、ごぼう(約20cm)、ちくわ(2本)、鶏もも肉(1枚)は落花生くらいの大きさに切ります。水で戻した干ししいたけとだし昆布も1.5cm角に切りましょう。
2.鶏肉を鍋で炒め、色が変わったら他の材料も炒めます。
3.干ししいたけとだし昆布の戻し汁に水を加え、500ccになるように調整してから鍋に加えます。
4.あくをとって砂糖(大さじ2)を加え、約15分煮込みます。野菜が柔らかくなってきたら、醤油(大さじ3)、みりん(大さじ1)、酒(大さじ3)を加えて約10分ほど煮詰めて完成です。

入れる野菜を変えたり増やしたりしてみるのもいいかもしれませんね。ピーナッツだけでなく野菜の栄養もたっぷり摂れる一品です。

ピーナッツチキン

【作り方】
1.手羽元に塩コショウをします。
2.無糖のピーナッツバター(大さじ4)、醤油(大さじ2)、酒(大さじ2)をビニル袋に入れて混ぜ、1を入れてよく揉み込み20分置いておきます。
3.アルミホイルの上に2を並べ、約10分オーブントースターで焼きます。焦げそうになったら、アルミホイルを上から被せておくとよいでしょう。フライパンで焼いても構いません。

無糖のピーナッツバターは、先ほど紹介した手作りのものが無添加なのでおすすめです。ピーナッツバターをそのまま食べるのが苦手な場合や、沢山消費したい場合にぴったりのレシピです。

まとめ

普段何気なくピーナッツを食べていたという人も多いのでは?市販のものには、砂糖や塩などで味付けされたものも多くあるため、カロリーや塩分に特に注意が必要です。できれば生ピーナッツを購入して食べるとよいですね。手軽に楽しめるピーナッツで健康と美を追究しませんか。